fortissimo

合唱好き高専生、しもえもんのブログ。思った事を思ったままに。

憧れの相棒。(1)

 絶対的な親友は存在するだろうか。

 

 小学校のころ、キラキラとしたラメ入りの生地に

「ウチらの友情は、ずーっと消えないんだから!」

みたいなポエムが書かれた筆箱が流行っていたのを思い出す。

 小学校に入って、仲良くなった友人がいた。ここではS君と呼ぶ。S君はやんちゃで、運動神経も良い、クラスでは特に活発なタイプだった。僕は彼ほど活発ではなかったし、運動も全然できなかったけれど、彼とはなぜか気が合った。今となっては、仲が良くなったきっかけも、一緒に何かやった思い出もほとんど覚えていない。

 

 しかし最近、しょうもないことを思い出した。結構すごい話だと思ったので、書いてみようと思う。

 

 僕の通っていたN小学校では、紅茶でうがいをする期間が設けられていた。決められた時間になるとコップを持って列に並び、先生から紅茶をもらってうがいをする。当時1年生だった僕らは、その期間中欠かさずに紅茶うがいをしていた。

 とある日のこと。紅茶うがいの時間のちょっと前に、廊下が煙で充満していた。1年生の教室の横には調理室があって、どうやらそこから煙が出ているようだった。純粋な小学生だった僕らは火事が起きたのかもしれないと思ったが、先生がいなかったのですぐに行動できなかった。

 それでも危険を感じたクラスのみんなは、子どもだけだったのにもかかわらず「逃げる」準備をし始めた。帽子をかぶって、口にハンカチをあてて…さぁ避難!といったところで「紅茶うがい」の時間になってしまった。困った。先生は来ないし、煙は出てるし、逃げなきゃいけない。でも紅茶うがいもしなきゃいけない。やらなきゃいけないことの優先順位が分からないみんなを前に、S君と僕がある提案をした。

 

「逃げる準備をしたままコップを持って並ぼう」

 

 この提案通り、皆は帽子をかぶって口にハンカチを当てたままさらにコップを持ち、教室の後ろで背の順に並んですぐに避難できる準備を整えたうえで、先生から紅茶をもらうべくひたすら待っていた。素晴らしい判断である()

 

 その後すぐに先生が来て、火事だと思っていた煙の正体は大豆を煎っていただけだったと判明。本当に避難することもなく、そのまま紅茶うがいをしましたとさ。

 

 

つづく。次回は小3以降のお話。